感動でございます。

 日々、お世話になっている上司のA氏。A氏と出会ったのは本当に偶然で、まさか関東で同郷の関西人に、しかも同じ職場で見えることができるなどとは思ってもいなかった。そういう確率はないわけではないのだが、そのようなことを一切気にしていなかっただけに、その驚きはなかなかのものだった。
 A氏は関西人でありながら、すばらしい関東弁を操る。だから、まさか関西人だとは思わなかったのも驚きの一つだろう。
 初めはどういう人物かわからず、無表情が多いことで苦手だと思っていたものの、関西人と知り、よく話すようになってからはそんな関係は一変した。むしろ正反対だと言っても良い。
 自分より7歳上ではあるが、そうは見えない容姿。けれど中はしっかりとした自己を持つ大人で、共に居て勉強になる。もちろん、仕事においても私事においてもである。
 そんなA氏からの一言。
「こっちで友達つくって、そこに君も連れて行くつもりやねん」と。
 自分のことだけではなく、私自身を気遣ってくれた言葉に(そしてA氏なら、本当に実行するだろう)感動した。本当に、優しい人だ。きっと、お互いに関西に居ても、またどちらかが関東でどちらかが関西に居ても、さらに職場が違っても会うことがなかった。そう考えると、人の出会いは本当に不思議と偶然と必然と縁でできているのだなぁ、とまた感動。きっと、A氏が男性なら私は惚れていただろう。
 すきだなぁ。ほんと。彼女が居なくなったら、きっと毎日が退屈だ。